〜 当協会機関紙 『和装新聞』 に掲載中 〜

「ただよう品格」をコンセプトに…

手描染匠  藤井寛 先生の世界 <3>

『 重雲昼夜取珠派図 』

重雲昼夜取珠派図

馥郁と
こころに残るひととなり
ロイヤルカラーの
香と重み
 

 

柄の色と地色のコンビネーションが生み出す幽玄の世界

父親の下絵の仕事の手伝いをやっていたこと、
学生時代に油絵を趣味としていたことは
きもの制作に役だっていますね。

自分の創作の原点になっていると思います。

わたしのきものづくりのポイントは、いかにうまく
柄の配色と地色の組み合わせをするかですから。

一枚のきものに使う色(彩と言った方が好きなんですが)は、
最低三色、多くて八色位です。

色(彩)の重ね合わせ、組み合わせで自分の心の中を
作品に表現しています。

今こそブームのロイヤルカラーですが、
わたしは昔から好んでロイヤルカラーを使っていました。

創作上、特定の色(彩)を好きにならず、多くの色(彩)を
好きになることも大切だと思います。

意匠はもっぱら古典調の能、珠派、慶長、正倉院などです。

オーソドックスで派手で、重みのあるきものとよく言われますね。

それがわたしの大きな特長となっています。

 

藤井寛先生

<藤井 寛 先生>

・昭和10年 下絵師 藤井桃陰の長男として京都に生まれる

・昭和34年 同志社大学経済学部卒。 父 桃陰に師事

・昭和35年 手描染匠 富広染工株式会社設立。

独自の意匠美を開拓し、挿し友禅一筋に製作を続ける。
伝統工芸、本格手描友禅の後継育成にも力を注ぐ。

京都染技同趣苑協同組合 副理事
京都手描き友禅協同組合 理事を経て現在顧問

受   賞 … 伝統的工芸品産業功労者褒賞
          経済産業省製造局長賞 ほか 多数。

 

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